免疫不全の赤ちゃん

日常生活での注意点

免疫力を保つ生活を心がけましょう

バランスのとれた食事を心がける

主食(ごはん、パン、めん)、副菜(野菜、きのこ、いも、海藻)、主菜(肉、魚、卵、大豆)、牛乳・乳製品、果物をバランス良くとり、栄養を十分にとる食事を心がけましょう。
症状によっては、食べてはいけない食品(生の食品など)がありますので、主治医の先生に相談してみましょう。

衛生管理に気をつける

うがい・手洗いは感染症予防の基本です。虫歯や歯周炎になりやすいことがありますので、歯磨きはきちんと行い、皮膚や肛門周囲も清潔にしましょう。

睡眠は十分に

睡眠時にはさまざまなホルモンが分泌され、免疫活動が促進されます。逆に、寝不足だと免疫機能が低下してしまいます。子どもが快適に眠れるように環境を整えてあげましょう。

ストレスを避けましょう

空腹、オムツがぬれて気持ち悪い、暑い・寒いなど、乳幼児のストレスは自分ではどうしようもできないことがあります。
周りの大人がなるべくストレスを取り除くように心がけてあげましょう。

喫煙している場所には近づかない

たばこの有害物質は、吸う煙よりむしろ、火のついているたばこから出る煙(副流煙(ふくりゅうえん))に多く含まれます。
とくに免疫力が低下し、呼吸器感染症を繰り返すような子どもでは影響が出やすく、注意が必要です。
ご家族のうち、喫煙者は禁煙するか、少なくとも家庭内での喫煙は絶対に避けるようにしてください。

慢性気管支炎・気管支拡張症などを繰り返している場合はとくに呼吸不全になりやすく、肺の機能を低下させてしまうことがあります。

監修:長谷川 久弥 先生
東京女子医科大学附属足立医療センター 新生児科 教授